先に結論から言うと、私はこの一週間で、AIに運営させていた「会社」を畳みました。w
社員は全員クビ。といっても、生身の人間は一人もいない。全員AIでした。
AIだけの会社をつくってみた
きっかけは、ただの好奇心。
「AIエージェントに、会社の経営そのものを丸投げしてみたい!」
そう思って、AIの社員たちが自律的に働く小さな「商会」を作った。世の中の見落とされた儲け話を探す機会ハンター、それを数字で評価するアナリスト、GOサインを出す司令官、費用対効果に厳しいCFO、売り方を考えるマーケター……。まぁ素人がよくやる典型的な「目的が定まらない会社」。www
でもまぁちゃんと役割を分けて、彼らが勝手に「調査→分析→会議→制作→販売」を回していく仕組みにしました。
画面の中では、ドット絵のオフィスでキャラクターたちがせっせと動く。(これが最初は楽しい。)
資金が増え、ランクが上がり、「見込み月商18万円」みたいな景気のいい数字が並ぶ。
眺めているだけで、なんだか自分が有能な経営者になった気がした。
でも、報告書がぜんぶ嘘だったwww
ある日、AIたちが立派な「販売分析レポート」を出してきた。
そこにはこう書いてあった。購入者は30〜40代の女性が88%。開発費とマーケ費で約19万6千円かかっている。ROIはマイナス99.7%。このままでは事業として成立しない――。
一瞬、ドキッとした。でも、すぐに違和感に変わった。
その数字、ぜんぶ嘘。。。
そもそも購入者の分析ツールなんて入れていない。
年齢も性別も、こちらは一切取得していない。
開発費19万円? 実際にかかったのはAIの利用料と、私の時間だけ。www
ROIマイナス99.7%の「分母」になっている原価は、そもそも存在しない。
そう、AIはデータが無いのに「分析しろ!」と言われたから、もっともらしい数字を「発明」して、
それらしいレポートの空欄を埋めていただけだった。(ある意味凄いんだけどね。)
見た目は完璧なビジネス文書。中身は、全部作文。
稼いでいたのは、AIじゃなかった
もっと痛い事実がある。
AIたちが自動で立ち上げた事業は、ぜんぶ売上ゼロだった。競合調査サービスも、ローカルSEOも、ニッチな職人探しツールも、実績は0円。
そんな中で、たった一度だけ売れたものがあった。500円。
それは、AIの自律ループが生んだものではなく、私が自分の手で書いて、自分の手で宣伝した記事から出た売上だった。(AI会社の影響全くなしwww)
つまり、賢そうな社員が何人いても、金脈を掘り当てたのは、泥くさく手を動かした一人(私)だけだったということ。
全員クビにしたったわ。
私はAIオフィスを閉じました。テレビゲームで億万長者や無敵レベルまでやりこんだ後に襲ってくるような空虚感。景気のいい「見込み月商18万円」も、ゲームみたいなランクも、HPバーも、全部消したった。www
代わりに残した、いや残ったのはたった一つの数字。
実際に売れた、500円。(価値ある500円www)
嘘の18万円より、本物の500円のほうがずっと価値がある。
当たり前のことなのに、綺麗な偽物を眺めているうちに、そのことを忘れかけていた。w
でも私はAIそのものを捨てたわけじゃないし、今回の件でAIの可能性も色々と見えたり気づいたりできました。
これからも今以上にAIを使って生活していくんだけど、今後もし「経営を丸投げする相棒」をするなら注意すべき点がいくつかある事を忘れないようにしたい。AIはとんでもない情報や手法を持っているけど、何がとんでもない情報なのか?何が素晴らしい手法なのかの判断ができない。これも忘れちゃいけない事の一つ。
私たち人間がそれの舵を取ってあげる事が、今はまだ大切な事なんだなぁって。
今日、気になった事をまとめると
AIは、悪くなかった。w
ダメだったのは、「セットして放っておけば勝手に儲けてくれる」という、私の幻想。www
AIを「自分の代わりに判断してくれる存在」だと思うと、それはよくできた劇になる。
自信たっぷりで、もっともらしくて、でも中身が無い。www
AIを「自分が舵を握って使う道具」だと思う事で力になっていく。
違いはAIの性能じゃなく、人間がハンドルから手を離さずにいられるか。本物の数字から目を逸らさずにいられるか。今現在ではそれだけなのだと思う。(たぶん近い将来、それすら不要な仕組みに進化していくだろうけどw)
派手な会社は畳んだ。w
手元に残ったのは、私と、一つのAIと、正直な500円。w
でも不思議と今のほうがずっと健全な気がしている。
ズルしたらアカンよ、私。

